藪下造形教室の誇れるスタッフ達 

今日は、造形教室のスタッフの話をします。

現在、藪下の他に林千恵, 田中友絵, 長谷川留以(だてるい),嶋林晃一, 谷口祐子, 秋山怜, 今中沙織 が私と共に教室での指導にあたってくれています。

全員美術大学出身ですが、専攻は油絵、版画、彫刻、グラフィックなどまちまちで、出身地も福岡、長野、広島、京都、兵庫、香川、滋賀と育った環境も違います。造形教室の仕事と共にやっている職業も、デザイナー、美術教師、アニメーター、ベビーシッターと多彩。ただ共通してあるのは、自分の作品を作り続けていて発信し続けている事。

造形教室の仕事も長く続けてくれる人で15年、ほとんどが5年以上続けています。藪下造形教室で子ども達といるのが好きで、或は子ども達から受ける力を自分の作品に反映できる事も楽しみに続けてくれています。

 

私達は気が合い、仲よしですが、最近皆に共通する部分がある事に、改めて気づかされました。それは 臨機応変の能力が高い ということです。

 

あるスタッフが中心で影絵劇を上演する運びとなり、皆で影絵制作・操作や機材制作・設置に携わりました。その制作途中や練習でいくつもの失敗や難問に出会いましたが、誰かが見事な解決策を生み出し、教室のや仕事の合間という短時間での手作りの劇が仕上がりました。ひとりひとりが、臨機応変に問題に対処し、初めてにしては、そこそこ質の高い作品になったと自負しています。

 

造形教室作品展の準備や設営の場合でもそうです。ひとりひとりのスタッフが自分を生かして動けています。いつも必ず起こる様々なアクシデントに見事な臨機応変力で対処します。【2014年3月15・16日が次回作品展です】

 

私が造形活動を通して、子ども達につけてほしい力がこの臨機応変に対処できる力です。この力は言い換えれば、危機に直面した時に切り抜けられる力であり、もっと言えば、人生を積極的に切り開く力です。

 

子ども達はものを作りながら、絵を描きながら、手を通して頭で考えます。手を通して失敗や挫折に遭い、手から加減や塩梅といった微妙なバランス感覚を体で覚えて学んで行きます。手を使う活動で精神を解放し無心の喜びを体験します。そこから、想像力が育まれ、人間だけが持つ、未来をつくる創造力が培われます。想像する力は他への配慮を生み、いかなる場面でも創意工夫ができる創造力がきっと子ども達の生き抜く力となるでしょう。これが臨機応変力でもあるのです。

 

机上の学習や横並びの教育では、学び取れない力だと思います。造形教室では、これからも頼もしいスタッフと共に子ども達の未来に必要なものはなにか?、そのために今何と向きあわせてあげればよいか?を常に思いながら、子ども達の側にいたいと願っています。