小学生の彫り進み版画1

下絵完成の後に5色に色分けしておく
下絵完成の後に5色に色分けしておく

今年の干支のへびがテーマです。

まず、下絵を考えます。図鑑や年賀状の図案などを参考に、自分だけの楽しいアイデアを出して、背景までよーく考えます。

作品にする板と同じ大きさの画用紙に描き、名前(サイン)も忘れずにいれます。

次に、色を考えます。彫り進み版画では、何色も色摺りを重ねていくのは可能ですが、前の色の上に次の色を摺るため、後になるほど発色が悪くなります。そのため、今回は1回目に黄色を摺り、2回目以降に赤系の色と青系の色を摺り、最後に黒を摺って完成します。つまり、紙の色=白を加えて計5色を使った作品に仕上がるわけです。

完成した下絵をあらかじめ5色に色分けしておきます。

 

トレーシングペーパーに写し取る
トレーシングペーパーに写し取る

5色に色分けするのと同時進行で、板に下絵を写し取る作業もしなければなりません。

版画ははんこと同じで、彫った図柄が反転して写るため、下絵どうりに仕上げるには、最初に下絵を反転させて板に写さなくてはなりません。そのため、まずトレーシンペーパーに下絵を写し、それをひっくり返して板との間にカーボン紙を挟んで再度写すという たいへんな手間がかかります。

子ども達は、このやっかいな面倒くさい作業を、ひたすら

これが終われば彫刻刀が使える!というのを楽しみにして、乗り越えてくれます。

今年も全員根気強く進められました。第一段階突破!みんなよく頑張ったね!

トレーシングペーパーを反転させて板に写す
トレーシングペーパーを反転させて板に写す