橋をかけよう!

 藪下造形教室の河丸教室は、場所が藪下の自宅という訳で、6人入ると一杯になる狭い部屋で和気あいあいですが、きゅうくつに制作しています。でもすぐ裏が鴨川なので、作品にする雑草を摘みにに行ったり、染め物に使うヨモギを摘みに行ったりできます。

 私はここで育っているので、幼い頃から鴨川が遊び場でした。今は飛び石があって、対岸にすぐに渡れるし、飛び石の真ん中まで行くと足も濡らさず川中に立てて、川風を感じてまるでカヤックに乗っている気分を味わえます。(私は家族でカヤック始めてますので、またそんな話もいつかします。)

 しかし私の幼い頃は、対岸には遠回りして橋を使うしかなく、恐がりな私にとって川に入るのは親か頼りになる友がいる時のみ。また当時の鴨川は今よりずっと汚れていましたし…『川岸からすぐ川の上を渡るような橋があったらいいな』という幼い私に対岸に行きたい衝動があった事を思い出した時、子ども達と川に橋がかけられないか?という思いが湧いてきました。

 そこで子ども達に相談してみると、いろんな絵をつなげて長いひものようなものを此岸から対岸に渡そうと言う事になり、七夕の時期でもあるので、願い事を書いたり、飾りもしようと言う風に進んできました。

 作品(橋)の長さは、余裕を見て、66m用意して、天候を待ちます。晴れが続き川の水位が下がり、中州が見えてないといけません。

 まず先週金曜日にチャンス到来です。中州が現れ、天気も上々、風もほとんどありません。絵をたくさん飾り付けたロープは、風に煽られると子ども達には重いでしょうから軍手をはめて出発です。

 こちらの岸と中州とむこう岸に2人づつ子どもが配置に着き、私がもつれないようにたたんだ絵の付いたロープを子ども達にわたしていきます。

 川の1/3程に来たら、土手の上では穏やかだった風がかなり強くなり、うまくロープがほどけずからまった拍子に子ども達の作品が水につかる始末!重くなるのを避けたため薄い紙に描いたのが仇になり、川につかって3枚ほど流れて行き、飛び石でくつろぐ観光客の方に拾っていただきました。

 この頃から土手の上の人にも気付かれ、散歩やジョギングの足を止めて見入っておられる方が増え、応援のお母さん達以外にも写真を撮られていました。

 大騒ぎしながらもなんとか向こう岸までロープを渡せました。ばんざーい!

 次は月曜日の教室です。明日は梅雨末期の大雨で無理なので、来週以降の月曜日にチャレンジです。

 

荒神橋をくぐって飛び石前に集合
荒神橋をくぐって飛び石前に集合
飛び石を飛んで長さを感じ取る
飛び石を飛んで長さを感じ取る