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絵の具は色の元になる「顔料」とそれを紙に定着させるためののりにあたる「展色材」とでできています。
展色材は、比較的身近なもので楽に代用品が作れます。例えば、小麦粉+塩+ぬるま湯とか、シロップ+重曹+酢とかです。またこれは身近ではないですが、日本画を描く人には必須の「膠」があります。
問題は、顔料です。本来ならば、色味のある鉱物(たいていが貴石)や貝殻を砕いて微粒子にしなければなりません。それには恐ろしく力と手間と時間とお金が必要です。
そこで、鉱物の代わりとして「卵の殻に油性マジックで着色したもの」を使ってみます。卵の殻の薄皮をとって表裏両面にしっかり一色のマジックで色を塗ります。それをすり鉢で擦って、さらに乳鉢と乳棒を使ってサラサラになるまで擦ります。これが顔料その1です。
さらに「拾った薄ピンクの石や茶色の石や黒い石」を持参してくれた子がいたので、ここは時間をかけて砕いてすり潰して顔料に近づけるように 力のある高学年男子を中心にやれるところまでやってみよう!ということになりました。ステンレスの皿の中で石を金槌で叩き、すり鉢と乳鉢でなんとかこれも粉にしました。顔料その2です。
またさらに学校で使うチョーク(白赤黄青緑)もすり鉢で擦り乳鉢で細かくして、顔料その3です。これは柔らかくすぐ顔料らしくなり発色もよかったですが、細かな粉塵が出て掃除が厄介でした。
まだあります。顔料の代用として食品着色料(食紅)赤黄緑青4色も用意してます。
これらたくさんできた顔料を シロップ(砂糖+少量の水)と片栗粉と酢と重曹で作った展色材で溶きました。また膠も用意して溶いてみました。
これから次々版画が摺りあがって、カレンダーになっておうちに届きます。4月始まりの1年カレンダーなので、なんとか間に合った…でしょうか。ハーフサイズで制作した1年&2年の子は、カレンダーにモノクロ作品もカラー作品も両方貼れますが、それ以外の子ども達は、モノクロかカラーかどちらをカレンダーにするか悩見ます。惜しくもカレンダーになれなかった方は、お気に入りの色画用紙などに貼ってお楽しみください。半年後に貼り替えるという選択肢もありかも!
待ちに待った再開です。ほんの少し会えなかっただけでしたのに、卒園式を迎えた子や、春休み前の最後の授業だった小学生、明日卒業式の6年生、いろいろありましたね。不安になったり、たくさん我慢もしたけれど、会えない間のみんなの成長を感じました。実際にも背が伸びた?と思う子もいます。日々いろんな意味で 未来に向かって大きくなっているんですね。
本日は、工作作りたい熱量と欲求をひしひし感じての制作でした。
相愛幼稚園の感染対策予防的措置のため、部外者の立ち入り制限に基づき、造形教室休講の指示に従い休講いたします。
版画制作の佳境を迎えておりますが、再開までしばらく辛抱して、版画カレンダーの完成を楽しみにしましょう。
(4月始まりのカレンダーなので安心してください🤣)
一番早い小学生が摺り上がってきました。
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
幼児さんは食品トレーなどの素材であるスチレンボードを引っ掻いたり傷をつけて版にしてから版画インクで摺るスチレン版画を、小学1年生は特殊加工が施された石膏板を彫刻刀で彫って版にして同様に摺る石膏版画を、小学2年生以上は木の板を彫刻刀で彫って版にして同様に摺る木版画を制作しています。2022年のカレンダーに仕立てます。
今年もコロナ禍で、例年のような筆を包丁やおたまに持ち替えて料理をするのは難しい状況ですので、クリスマスリースを一回で完成して、ジュースとお菓子で乾杯!という内容でした。最後のプレゼント交換はいつものように大盛り上がりで一年を締めくくりました。
今年はアコーディオン、マンドリン、ヴァイオリンの中から描いてみたいものをひとつ選んで描きました。
お抹茶のお味はどうでしたか?お菓子のそばぼうろも好評でしたよ。子ども達が描いたモチーフの数々は、「最近の造形教室の様子から」に載せています。ご覧になる前に何を描いたのか想像してみてくださいね。