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主に梱包に使われる「紙バンド」ですが、工作の素材としても大変面白いものです。
自由に曲げられる、折れる、編める、また裂いて細くすると素材としての顔も違ってきますので、結ぶ、束ねる、などさらに広がります。
接合には、ホチキスを使いますので、扱い方も学びます。大型のホチキス二種と変わったホチキスも登場してきます。
針の扱いに十分注意しながら、制作を進めています。
鏡を見ながら、こうしようああしようと発想が広がります。髪の毛に見立てたり、腰ベルトや背中に背負う形に繋がったり、腕輪や手袋とも合体!上半身全部使って作品ですね。
ボンド+のり+インスタントコーヒーで、コーヒー色のボンドを作りました。
丁寧に染めたマスクのガーゼを、このコーヒーボンドを使って英字新聞に貼り合わせると、昔の地図みたいなすごい紙ができました!
それを乾かしている間に、木の枝4本を麻紐で縛って枠を作りました。たくさん巻いたり結んだりして 手をしっかり鍛えました。
乾いたコーヒー色の紙に、地図や宝や好きなものをクレパス、クレヨン、コンテを使ってゴリゴリ描いていきました。
絵と枠を張り合わせて完成!
コロナ禍の最初の頃、国から配布された布マスク。色々なところから、使わないので工作などに有効に使って、とたくさん集まってきました。
そこで、こんな工作はどうかと考えてみました。
まず、マスクを分解して、サラシとゴムに分けます。
サラシは、ハサミで切り込みを入れて「裂く」という手作業を取り入れてみました。元のマスクくらいの大きさに揃えたら、コーヒーで染めます。それと、英字新聞を貼り合わせ、古地図か古文書のような風合いの紙に仕立てます。それと木の枝を組み合わせ、秘密の地図か謎の呪文が書かれた文書を作り上げます。
版画の進み具合が皆違うので、時間調整の意味もあったのですが、みんなの好きな世界がどんどん広がるので、こちらもそれに応えて様々な画材もプラスしました。いつもの水彩道具だけではなく、「Gペンなどのつけペンとインク」や「メイク道具(カラフル多彩なアイシャドウパレット)」や「簡単水彩(水彩色鉛筆、水彩クレヨンと水筆ペン)」などのおもしろ画材も体験し、細密画、キャラクター作り、模写、迷路、双六、4コマ漫画など、いろいろな方向に広がっていっています。
次の探検フレームの工作に行く前に、久しぶりのねんど遊びで手を鍛えています!
版画が完成したり、時間差があったりするための隙間時間に久しぶりにえのぐを使いました。
今年は、京都では珍しい大雪が降って、二週間経った火曜日に葵小学校の周りで、真っ黒になって固まった雪の残骸を見て驚きました。なので、圧倒的に雪景色を描く子ども達が多いです。クレヨン・クレパスを使ったバチック(はじき)の技法が生きています。他にもいつもはあまり描かないTVやゲームのキャラクターをそっくりに描いてみたり、幼稚園の様子やお友達を描いたり、自分の趣味の世界を披露する小学生など、様々です。落書きにならないよう丁寧に描き進めるために、子ども達と会話を重ねて、世界観を引き出しています。
幼児さんは、うさぎの版を仕上げたら、版画用和紙にえのぐで色をつけておきます。この色つき和紙に黒インクで摺り上げると、カラフルで魅力的な作品になります。同様に、小学生も彫刻刀で版木を彫るかたわら、色つき和紙の準備もしておきます。
幼児さんも小学生も、まず初めに黄色みがかった雰囲気のある和紙に摺りあげます。その次に作った色の和紙に摺ります。
版画の摺りには、のせるインクの微妙な量を調整し、バレンの具合を見るのが、なかなか難しいのですが、今まで毎年何枚も何十枚も摺ってきた藪下やベテランスタッフの目でチェックしながら、一枚一枚子どもたちが、ローラーでインクをのせ、バレンを使って丁寧に力をかけて摺っていきます。
幼児さんの中には、「せっかく作ったうさぎが真っ黒のままでいるのが嫌だ」という子がいまして、インクの乾いた版の上から、クレパスで色を塗ってみました。それがとっても素敵!こちらが考えないことを飛び越えてやって見せてくれるのが、子どもです!!!
幼児さんは紙版画ですので、まずは紙を貼り合わせてうさぎを作っています。ローラーでインクをつけて摺った時、いろいろ楽しくなるように、手触りの違う数種の紙や布や毛糸などを貼っていきます。
小学生からは彫刻刀が登場しますので、まずは下絵を考えます。どんなうさぎにしようか?悩みます。走っているところ、座っているところ、食べているところ、戦っているところ、図鑑や写真集のほかに、ネットで話題になった写真などたくさんの資料を参考に鉛筆と消しゴムで何度も消しては描き直して仕上げて行ってます。
バランスを取るようにゆらゆら〜と揺れる的を作っています。次にこの的を狙って紙玉を打ち出す鉄砲を作ります。
質感の違う銀紙とアルミホイルを用いていろいろな廃材を包み込んで組み立てていきます。透明な容器などはそのままで銀色に組み合わせて、さらに形を複雑に楽しく面白くしていきます。乗り物やお城など想像が膨らんでいます。
年に一回だけの油絵が始まりました。
油絵具は塗り重ね、塗り重ねて描いていきます。新しく塗った色をナイフ(ペンティングナイフ)で削って、前に塗った色を浮き上がらせるなど、いつもの絵の具(水彩)とは全く違った描き方が楽しめます。
筆やナイフの他に、指で絵の具をのせていくように描けるので、指で描くことを楽しんでいる様子が伺えます。
モチーフは、貝殻です。法螺貝やオウム貝のようなとても大きな貝殻から、実際に日本の海岸で拾えるようなかわいい貝殻まで、とにかくいっぱい用意してありますので、触って触って、貝殻の音を聞いて、どんな貝か豆知識も交えて、どれを描くか決めていました。
まずは、布が木枠に張ってあるキャンバスに、クレヨンで下書きしたら、一層目の色付けは、教室で選んだ赤青黄緑4色限定で行います。その後50色以上ある油絵具の中から、色選びを楽しみながら、重ね塗りを繰り返して仕上げています。描く時には少量の溶き油を使い、片付けの時にはお掃除用油を使用します。その間水は使えないので、慣れるまではいろいろ起こります!!!
でも3回4回と回を重ねると、すっかり扱い慣れて、描くのもお片付けもバッチリです。写真で伝わってるかしら?
スプリング・ドラムという楽器をご存知でしょうか?ばねだいこともサンダードラムともスプリング・サンダーとも呼ばれています。
筒の底に金属板(ドラムの皮、太鼓の皮にあたる)が貼ってあり、その中心からばねが伸びています。筒を持って振ると、底に付いているばねが揺れ、その振動が筒に共鳴して、まるで雷のような音が出るという、とても不思議な楽器です。
今回の制作にあたっては、滋賀・大津にある看板のダイワさんより、この工作にまさにぴったりの廃材の筒を頂戴しました。感謝いたします。
筒には、布とフェルトで飾りつけをします。音から連想して、風や雷や雨をイメージした模様を作ったり、急に涼しくなって秋を感じたタイミングだったので、秋の風物を思い浮かべたりして制作しています。そろそろ気になりだすハロウィンをモチーフにする子もいます。また布そのものからの発想で、布の柄の面白さを生かすことや、色にこだわって集めて貼る子もいます。さらに布の持つ触感に着目して、綿の入ったキルティング地、ビロード地、レース地などを貼り分けるなど工夫する子もあります。布でできることはなんでもやってみてるので、立体的に貼ったり、カーテンやドレスのように浮かして貼ったり、炎や翅のように貼るなど、たくさんのアイデアが出て来ています。
早く仕上がった子を中心に、もうひとつ不思議な音の出る楽器を共同制作しています。こちらは、レイン・スティックと呼ばれています。
長ーい筒に竹串を無数に刺してボンドで留めていきます。その中に、豆類(乾燥)・お米などをまたビーズや細かいブロックなどでもよいのですが、竹串に当たって音がなるものを投入して、上下をスポンジでふたをして完成です。
奏でる時は、長ーい筒を立てて中のお豆さんなどを落下させます。音が終わると上下を返します。ザーッという雨が降っているような音が出ますが、竹串に当たって高い音を出すものも混ざっているので、とても不思議な音がしました。
よくひとりで一本つくることが多いのですが、せっかく大筒があるので、皆で一緒に制作しました。音を出すのにも二人がかりです。
折り畳み自転車をモチーフにしました。
折りたたんでみたり、開いてみたり、ブレーキを握ってみたり、ライトを見つけたり、反射板を見つけたり、変速器を動かせるとチェーンが動いていくのを確認したり、いろいろ触ったり調べたりして描いてみました。大きな画用紙いっぱいに描きますが、足りなくなる子もいます。そうしたら紙をつないで描きたいところが全部描けるようにします。
とうとうお部屋が紙で一杯になってしまいました。
墨を使って絵を描きます。まずはじっくり墨と向き合って、慣れることから始めます。
墨って何からできてるの?バーベキューの炭とは違うの?から始まって、墨のできるまでの話を聞いたり、墨や硯を触ったりしたら、磨ってみます。硯によって磨りごごちが違うね〜墨の形も色々だし、硯も色々あるね〜那智黒の玉石はツールツル、龍渓石は重ーい、使い込んだ硯は真ん中が凹んでるよ〜ちょっと擦ったくらいでは真っ黒にはならないね〜真っ黒にするには?手についたけど取れる?服は?色々心配していますが、墨のよい香りをマスクをとって嗅いでごらん。いい香りでしょう。お線香ににてる?おばあちゃんの家で嗅ぐ匂い?筆にとって描いてみたら…お箸でもかけるよ。他にも細くて薄い板切れや、古歯ブラシも試してみよう!
試しが済んだら、暗号みたいな象形文字の中から好きな文字を選んで真似てみよう!ヒエログリフやヒンディー文字をひらがなに変換した表を見て、自分の名前を書いたりもしました。自分の干支のはんこを押して完成!
次はモチーフをじっくり観察して描きます。
今年は、「ドアノッカーと伝言板」です。 と言ってもどちらも街中で見かける事もなくなり、子ども達には縁がないもののように思えますが、いえいえ大変楽しい工作です。
ドアノッカーと呼んでいますが、木を楽器のように打ち付けて音を鳴らす仕組みを作ります。それを中心に、棚を取り付けたり、羽根(アイスキャンディーの棒)が回ったり、しかけをひとつひとつ考えて作っていきます。小学生になると、字を書くようになるので、自作の黒板を作ってみます。薄い板に黒板塗料を美しく塗って丁寧に乾かすと、チョークでちゃんと書けます。そうなると、黒板消しも欲しいし、チョーク置きやチョーク収納が入ります。他にもコルクボードも用意してあるので、どこかにメモを留める場所が欲しくなるし、メモ置きや鉛筆立てだって必要かも…自転車や家の鍵をかける所もあると便利かな?どんどん使い勝手の良いものに進化していきます。お家で活躍してくれるといいですね。
玉ねぎの一番外側の茶色い皮をみんなで集めて、真っ白なハンカチを染めてみます。みんなのおかげで、たくさんの皮が集まりました。これを大鍋でぐつぐつ炊いて、色を出します。
その間に、大豆やスーパーボールや割り箸と輪ゴムを使って 絞り の模様を入れてみました。できたら、お鍋に投入!です。
しばらく付けておくと…
思った以上に濃い色に染まってびっくり!
次は媒染処理(みょうばん液に浸けます)ーこれは皮膚につかないようにビニール手袋をしてーで出来上がり!乾いたら、絞りの材料を取っていきます。ひとつひとつ 輪ゴムを取る度に、模様が現れて うれしい!!!の一言。
まずは、集まってきた物たちを徹底的に分解です。おもちゃも、リモコンも、ラジカセも、炊飯器も、オーブントースターも次々に形がなくなり、バラバラに。面白い形や色や手触りのする小さな部品になっていきます。
分解が終わったら、台紙の上に自分だけの機械の世界を組み立てていきます。
さまざまな材料(プラスチック・紙・スポンジ・ひも・針金etc、)や分解した部品の中からのお気に入りを用いて、台紙の上に貼り付けたり、繋いだり、穴を開けたり、いろいろな作業を施していきます。
どこでも良く見かける「やかん」です。でもこれが本当に優れもの。使いやすいように幾つもの工夫がされています。ひとつひとつどんな工夫なのか、実際水を入れたり出したりしながら、じっくり調べて見ていきます。こうすることで、ただ見て描くだけでは、気がつかない形を発見し、丁寧にものを見る訓練になり、集中して描くことを覚えます。年齢が高い子ども達は、こういう機能を持たせるために生まれた形が美しい事にも気が付きます。やかんひとつとってもこれだけの機能美があり、子ども達はそれを受け取って楽しく描きます。次はどんな人工物を描こうか、こちらがワクワクします。