二週間の休講とご心配ご迷惑をかけました。申し訳ありませんでした。
今日から、今までと変わらず復活で、早速版画の続きや自作のえのぐ作り、中学生のコンクール制作、デッサンに色彩と旺盛な制作が始まりました。
絵の具は色の元になる「顔料」とそれを紙に定着させるためののりにあたる「展色材」とでできています。
展色材は、比較的身近なもので楽に代用品が作れます。例えば、小麦粉+塩+ぬるま湯とか、シロップ+重曹+酢とかです。またこれは身近ではないですが、日本画を描く人には必須の「膠」があります。
問題は、顔料です。本来ならば、色味のある鉱物(たいていが貴石)や貝殻を砕いて微粒子にしなければなりません。それには恐ろしく力と手間と時間とお金が必要です。
そこで、鉱物の代わりとして「卵の殻に油性マジックで着色したもの」を使ってみます。さらに「石炭」を持参してくれた子がいたので、ここは時間をかけて砕いてすり潰して顔料に近づけるように やれるところまでやってみよう!ということになりました。
卵の殻の薄皮をとって表裏両面にしっかり一色のマジックで色を塗ります。それをすり鉢で擦って、さらに乳鉢と乳棒を使ってサラサラになるまで擦ります。それを膠を溶かした膠水で溶きました。この段階ではかなり薄い色でしたので(殼の成分が多いのでしょう)、顔料の代用として用意しておいた食品着色料(食紅)を少し足しました。するとしっかりきれいな色の絵の具になりました。
次回は展色材を手作りして、もっと多色の絵の具を作って絵を描きます。
日本中の子どもたちの間で感染が広がっていますので、造形教室でもさらに感染対策をしっかりやります。手洗い手指消毒、換気扇はもちろんのこと、窓を開けたり、扇風機を回したり、部屋の温度は低めです。厚着を忘れずに。一番寒い時期なので、気の毒なのですが、一番寒がっているのは、私かもしれませんね。
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
幼児さんは食品トレーなどの素材であるスチレンボードを引っ掻いたり傷をつけて版にしてから版画インクで摺るスチレン版画を、小学1年生は特殊加工が施された石膏板を彫刻刀で彫って版にして同様に摺る石膏版画を、小学2年生以上は木の板を彫刻刀で彫って版にして同様に摺る木版画を制作しています。2022年のカレンダーに仕立てます。
今年もコロナ禍で、例年のような筆を包丁やおたまに持ち替えて料理をするのは難しい状況ですので、クリスマスリースを一回で完成して、ジュースとお菓子で乾杯!という内容でした。最後のプレゼント交換はいつものように大盛り上がりで一年を締めくくりました。
秋の紅葉が主なテーマでしたが、皆既月食の日に重なった曜日の子は、月食をテーマに加えています。また待ち遠しいクリスマスのイメージもあります。
着々と翼のある生き物が形になって来ています。哺乳類あり、古代生物あり、昆虫あり、で見事に多彩です。そんな小学生を見守り、時には助け舟を出しながら、同じ部屋で高校生が模写を続けています。一年以上はコツコツと、(他の作品をはさみながら)制作中です。完成が見えてきました。テンペラの技法に近づけた、なんちゃってテンペラです。
皆様のご協力で集まったCDと電池の廃品で工作しました。キラキラしたCDの面に、マジックでデザインを考え描いていったらとても素敵になって、まるでフンデルトヴァッサーのように楽しくなりました。舞洲に行って、見たいねという話に発展!
(フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー で検索を)
幼児さんと一部小学生は、紙版画を制作。小学生以上は彫刻刀を使います。学年毎に、無理なく制作できるように、初めて彫刻刀を使う一年生には、石膏版でやさしく彫刻刀の使い方を覚えます。少し慣れた二年生には初めての木の板なので、サイズを小さくして制作。三年生以上になると、大きめの板をしっかり彫って、作品にします。
撮影時、子ども達から帽子の影がおもしろーい と発見が。
う〜ん、なかなか油絵の指導と撮影は両立できません。あしからず。
完成作品を載せます。
出来たわりばし鉄砲を 大騒ぎで撃って遊ぶ様子を、撮らずに、一緒に遊んでしまいました。反省。
中学生は皆いろいろな事に取り組んでいます。美術系高校の受験勉強のデッサンやイメージ表現の練習、大好きな韓流スターの写真を模写、受験関係なくのデッサン、砂絵、古典絵画の模写、様々です。女子の顔写真は載せないようにしているのですが、ちゃんといます。
みんなが大好きな木工作。今までいろいろ作って来ましたね。貯金箱、伝言板、ビー玉迷路、ドアノッカー、回るおもちゃ、等々
今年は、何を作ってもいいので、自分の作りたいものを考えよう!と言う所から初めています。
家を建てる、秘密基地を作る、ミニカーの車庫や街を作る、本棚を作る、アイデアはどんどん出て来ます。
教室では、大量に多彩にこっぱを用意しましたが、自分で持って来た木の箱や積み木やアイスの棒なども活かして作り進めています。さあて、何ができるのかな?