中学生、高校生は各自自分のやりたい課題を見つけて取り組んでいますが、小学生が木版画の課題を見ると、これはやりたい!と高校生が、それぞれ仮面作りや模写の制作をお預けにして、木版画に集中しています。
ミュージカルの舞台の一場面を版画にと制作している子と、葛飾北斎の浮世絵の作品の一部を引用した図案を版画にと制作している子の作品がすごいので、見てください。
秋の時期に油絵が出来ず、ずれ込んで今制作している中学生の作品です。まだまだ描くので、どんどん変わっていきます。
暮れにお休みが重なったので、新年会に切り替えました。
プレゼントの交換もしてお喋りに花が咲きました。マスクもとったりつけたり、子ども達賢く学んでいてびっくりです。
今回はプレゼントの写真のみですみません。金曜日のクリスマス会に至っては、写真を撮るのをすっかり忘れて お喋りしてしまいましたし…
寒い時期だったので、こちらが思うほどジュースなどの飲み物が減りませんでした。お菓子も子ども達のお口にあったかどうか…アレルギー、食べたことのないもの、好き嫌い、色々あるので少人数でもお菓子のセレクトには本当にとても迷います。未知なるお菓子に挑んで失敗したら許してね。
まずは下絵を考えます。どんなうさぎにしようか?悩みます。走っているところ、座っているところ、食べているところ、戦っているところ、図鑑や写真集のほかに、ネットで話題になった写真などたくさんの資料を参考に鉛筆と消しゴムで何度も消しては描き直して仕上げていってます。
それをトレースして版木に裏返して転写して、それを彫刻刀で彫るかたわら、色つき和紙の準備もしておきます。
まず初めに黄色みがかった雰囲気のある和紙に摺りあげます。その次に作った色の和紙に摺ります。
版画の摺りには、のせるインクの微妙な量を調整し、バレンの具合を見るのが、なかなか難しいのですが、今まで毎年何枚も何十枚も摺ってきた藪下の目でチェックしながら、一枚一枚子どもたちが、ローラーでインクをのせ、バレンを使って丁寧に力をかけて摺っていきます。
年に一回だけの油絵が始まりました。
油絵具は塗り重ね、塗り重ねて描いていきます。新しく塗った色をナイフ(ペンティングナイフ)で削って、前に塗った色を浮き上がらせるなど、いつもの絵の具(水彩)とは全く違った描き方が楽しめます。
筆やナイフの他に、指で絵の具をのせていくように描けるので、指で描くことを楽しんでいる様子が伺えます。
モチーフは、貝殻です。法螺貝やオウム貝のようなとても大きな貝殻から、実際に日本の海岸で拾えるようなかわいい貝殻まで、とにかくいっぱい用意してありますので、触って触って、貝殻の音を聞いて、どんな貝か豆知識も交えて、どれを描くか決めていました。
まずは、布が木枠に張ってあるキャンバスに、クレヨンで下書きしたら、一層目の色付けは、教室で選んだ赤青黄緑4色限定で行います。その後50色以上ある油絵具の中から、色選びを楽しみながら、重ね塗りを繰り返して仕上げています。描く時には少量の溶き油を使い、片付けの時にはお掃除用油を使用します。その間水は使えないので、慣れるまではいろいろ起こります!!!
でも3回4回と回を重ねると、すっかり扱い慣れて、描くのもお片付けもバッチリです。写真で伝わってるかしら?
ハロウィンでアイスクリームの差し入れがありました。ありがとうございます。
スプリング・ドラムという楽器をご存知でしょうか?ばねだいこともサンダードラムともスプリング・サンダーとも呼ばれています。
筒の底に金属板(ドラムの皮、太鼓の皮にあたる)が貼ってあり、その中心からばねが伸びています。筒を持って振ると、底に付いているばねが揺れ、その振動が筒に共鳴して、まるで雷のような音が出るという、とても不思議な楽器です。
今回の制作にあたっては、滋賀・大津にある看板のダイワさんより、この工作にまさにぴったりの廃材の筒を頂戴しました。感謝いたします。
筒には、布とフェルトで飾りつけをします。音から連想して、風や雷や雨をイメージした模様を作ったり、急に涼しくなって秋を感じたタイミングだったので、秋の風物を思い浮かべたりして制作しています。そろそろ気になりだすハロウィンをモチーフにする子もいます。また布そのものからの発想で、布の柄の面白さを生かすことや、色にこだわって集めて貼る子もいます。さらに布の持つ触感に着目して、綿の入ったキルティング地、ビロード地、レース地などを貼り分けるなど工夫する子もあります。布でできることはなんでもやってみてるので、立体的に貼ったり、カーテンやドレスのように浮かして貼ったり、炎や翅のように貼るなど、たくさんのアイデアが出て来ています。
墨を使って絵を描きます。まずはじっくり墨と向き合って、慣れることから始めます。
墨って何からできてるの?バーベキューの炭とは違うの?から始まって、墨のできるまでの話を聞いたり、墨や硯を触ったりしたら、磨ってみます。硯によって磨りごごちが違うね〜墨の形も色々だし、硯も色々あるね〜那智黒の玉石はツールツル、龍渓石は重ーい、使い込んだ硯は真ん中が凹んでるよ〜ちょっと擦ったくらいでは真っ黒にはならないね〜真っ黒にするには?手についたけど取れる?服は?色々心配していますが、墨のよい香りをマスクをとって嗅いでごらん。いい香りでしょう。お線香ににてる?おばあちゃんの家で嗅ぐ匂い?筆にとって描いてみたら…お箸でもかけるよ。他にも細くて薄い板切れや、古歯ブラシも試してみよう!
試しが済んだら、暗号みたいな象形文字の中から好きな文字を選んで真似てみよう!ヒエログリフやヒンディー文字をひらがなに変換した表を見て、自分の名前を書いたりもしました。自分の干支のはんこを押して完成!
次はモチーフをじっくり観察して描きます。
今年は、「ドアノッカーと伝言板」です。 と言ってもどちらも街中で見かける事もなくなり、子ども達には縁がないもののように思えますが、いえいえ大変楽しい工作です。
ドアノッカーと呼んでいますが、木を楽器のように打ち付けて音を鳴らす仕組みを作ります。それを中心に、棚を取り付けたり、羽根(アイスキャンディーの棒)が回ったり、しかけをひとつひとつ考えて作っていきます。小学生は、自作の黒板を作ってみます。薄い板に黒板塗料を美しく塗って丁寧に乾かすと、チョークでちゃんと書けます。そうなると、黒板消しも欲しいし、チョーク置きやチョーク収納が入ります。他にもコルクボードも用意してあるので、どこかにメモを留める場所が欲しくなるし、メモ置きや鉛筆立てだって必要かも…自転車や家の鍵をかける所もあると便利かな?どんどん使い勝手の良いものに進化していきます。お家で活躍してくれるといいですね。
玉ねぎの一番外側の茶色い皮をみんなで集めて、真っ白なハンカチを染めてみます。みんなのおかげで、たくさんの皮が集まりました。これを大鍋でぐつぐつ炊いて、色を出します。
その間に、大豆やスーパーボールや割り箸と輪ゴムを使って 絞り の模様を入れてみました。できたら、お鍋に投入!です。
しばらく付けておくと…
思った以上に濃い色に染まってびっくり!
次は媒染処理(みょうばん液に浸けます)ーこれは皮膚につかないようにビニール手袋をしてーで出来上がり!乾いたら、絞りの材料を取っていきます。ひとつひとつ 輪ゴムを取る度に、模様が現れて うれしい!!!の一言。
まずは、集まってきた物たちを徹底的に分解です。おもちゃも、リモコンも、一眼レフカメラも、電子辞書も、ドライヤーも、掃除機も次々に形がなくなり、バラバラに。面白い形や色や手触りのする小さな部品になっていきます。
分解が終わったら、台紙の上に自分だけの機械の世界を組み立てていきます。
さまざまな材料(プラスチック・紙・スポンジ・ひも・針金etc、)や分解した部品の中からのお気に入りを用いて、台紙の上に貼り付けたり、繋いだり、穴を開けたり、いろいろな作業を施していきます。
形の美しい部品がいっぱい、シートやガラスなど特殊な光りかたをするものも、動く仕組みがとにかく面白い!などなど極小部品から大型部品まで自分で見つけ出して選んで加工して作品にしました。
二週間の休講とご心配ご迷惑をかけました。申し訳ありませんでした。
今日から、今までと変わらず復活で、早速版画の続きや自作のえのぐ作り、中学生のコンクール制作、デッサンに色彩と旺盛な制作が始まりました。
絵の具は色の元になる「顔料」とそれを紙に定着させるためののりにあたる「展色材」とでできています。
展色材は、比較的身近なもので楽に代用品が作れます。例えば、小麦粉+塩+ぬるま湯とか、シロップ+重曹+酢とかです。またこれは身近ではないですが、日本画を描く人には必須の「膠」があります。
問題は、顔料です。本来ならば、色味のある鉱物(たいていが貴石)や貝殻を砕いて微粒子にしなければなりません。それには恐ろしく力と手間と時間とお金が必要です。
そこで、鉱物の代わりとして「卵の殻に油性マジックで着色したもの」を使ってみます。さらに「石炭」を持参してくれた子がいたので、ここは時間をかけて砕いてすり潰して顔料に近づけるように やれるところまでやってみよう!ということになりました。
卵の殻の薄皮をとって表裏両面にしっかり一色のマジックで色を塗ります。それをすり鉢で擦って、さらに乳鉢と乳棒を使ってサラサラになるまで擦ります。それを膠を溶かした膠水で溶きました。この段階ではかなり薄い色でしたので(殼の成分が多いのでしょう)、顔料の代用として用意しておいた食品着色料(食紅)を少し足しました。するとしっかりきれいな色の絵の具になりました。
次回は展色材を手作りして、もっと多色の絵の具を作って絵を描きます。
日本中の子どもたちの間で感染が広がっていますので、造形教室でもさらに感染対策をしっかりやります。手洗い手指消毒、換気扇はもちろんのこと、窓を開けたり、扇風機を回したり、部屋の温度は低めです。厚着を忘れずに。一番寒い時期なので、気の毒なのですが、一番寒がっているのは、私かもしれませんね。
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
幼児さんは食品トレーなどの素材であるスチレンボードを引っ掻いたり傷をつけて版にしてから版画インクで摺るスチレン版画を、小学1年生は特殊加工が施された石膏板を彫刻刀で彫って版にして同様に摺る石膏版画を、小学2年生以上は木の板を彫刻刀で彫って版にして同様に摺る木版画を制作しています。2022年のカレンダーに仕立てます。
今年もコロナ禍で、例年のような筆を包丁やおたまに持ち替えて料理をするのは難しい状況ですので、クリスマスリースを一回で完成して、ジュースとお菓子で乾杯!という内容でした。最後のプレゼント交換はいつものように大盛り上がりで一年を締めくくりました。
秋の紅葉が主なテーマでしたが、皆既月食の日に重なった曜日の子は、月食をテーマに加えています。また待ち遠しいクリスマスのイメージもあります。