まずは、集まってきた物たちを徹底的に分解です。おもちゃも、リモコンも、ラジカセも、炊飯器も、オーブントースターも次々に形がなくなり、バラバラに。面白い形や色や手触りのする小さな部品になっていきます。
分解が終わったら、台紙の上に自分だけの機械の世界を組み立てていきます。
さまざまな材料(プラスチック・紙・スポンジ・ひも・針金etc、)や分解した部品の中からのお気に入りを用いて、台紙の上に貼り付けたり、繋いだり、穴を開けたり、いろいろな作業を施していきます。
どこでも良く見かける「やかん」です。でもこれが本当に優れもの。使いやすいように幾つもの工夫がされています。ひとつひとつどんな工夫なのか、実際水を入れたり出したりしながら、じっくり調べて見ていきます。こうすることで、ただ見て描くだけでは、気がつかない形を発見し、丁寧にものを見る訓練になり、集中して描くことを覚えます。年齢が高い子ども達は、こういう機能を持たせるために生まれた形が美しい事にも気が付きます。やかんひとつとってもこれだけの機能美があり、子ども達はそれを受け取って楽しく描きます。次はどんな人工物を描こうか、こちらがワクワクします。
また時計草を描いたクラスもあります。時計草はびっくりするほど面白い形をしています。よーく見て、その複雑な形を 皆がそれぞれ自分なりに感じて描いて行きます。ひとつとして同じようには描きません。魅力的な花がたくさん咲きました。
はじめに針金で人間の形を作ります。それに毛糸やあさひもを巻いて、人間らしい形にしました。どんな動きでもいいよ、自分でやってみて!恥ずかしがる子もいますが、写真や資料だけでなく、いろいろ動いてみてポーズを決めました。ゲームの世界や歴史の世界に想いを馳せたり、自分の日常の姿を思い出してみたり、家族と体験した楽しかったスポーツや憧れのスポーツなど、みんないろいろお話を聞かせてくれながら、ポーズをつけて、板に固定します。それに、水で溶いた石膏を、最初は牛乳くらいの粘性で筆で塗って行きます。だんだんヨーグルトぐらいの固さになってきたら、ヘラに持ち替えてドシドシつけて行きます。そのうちに生クリームくらいの固さになると、ますます楽しくなってたくさんつけてカッコよく仕上げて行きます。手も使ってみました。
最後はあっという間にカッチカチそしてじんわり暖かくなって固まります。何回かこれを繰り返して仕上げました。
後片付けにもお楽しみがあります。しっかり石膏が固まった使用済みボウルは、水につけるとあっという間にボウルの型通りに石膏が気持ち良く剥がれます。ワイワイ気持ち良い感覚を味わいながらの片付けが、これまた楽しそうでした!
絵の具は色の元になる「顔料」とそれを紙に定着させるためののりにあたる「展色材」とでできています。
展色材は、比較的身近なもので楽に代用品が作れます。例えば、小麦粉+塩+ぬるま湯とか、シロップ+重曹+酢とかです。またこれは身近ではないですが、日本画を描く人には必須の「膠」があります。
問題は、顔料です。本来ならば、色味のある鉱物(たいていが貴石)や貝殻を砕いて微粒子にしなければなりません。それには恐ろしく力と手間と時間とお金が必要です。
そこで、鉱物の代わりとして「卵の殻に油性マジックで着色したもの」を使ってみます。卵の殻の薄皮をとって表裏両面にしっかり一色のマジックで色を塗ります。それをすり鉢で擦って、さらに乳鉢と乳棒を使ってサラサラになるまで擦ります。これが顔料その1です。
さらに「石哉石炭」を持参してくれた子がいたので、ここは時間をかけて砕いてすり潰して顔料に近づけるように 力のある高学年を中心にやれるところまでやってみよう!ということになりました。ステンレスの皿の中で石を金槌で叩き、すり鉢と乳鉢でなんとかこれも粉にしました。顔料その2です。
またさらに学校で使うチョーク(白赤黄青緑)もすり鉢で擦り乳鉢で細かくして、顔料その3です。これは柔らかくすぐ顔料らしくなり発色もよかったですが、細かな粉塵が出て掃除が厄介でした。
まだあります。顔料の代用として食品着色料(食紅)赤黄緑青4色も用意してます。
これらたくさんできた顔料を シロップ(砂糖+少量の水)と片栗粉と酢と重曹で作った展色材で溶きました。また膠も用意して溶いてみました。
休講していた全ての教室が、再開いたしました。まだまだ感染対策は緩められませんが、制作の時は、気持ちをゆったり、春の息吹を感じながら、のびのび創作いたしましょう!!!
教室をお借りしている園では、コロナ感染の予防的処置として、外部関係の出入りを制限されています。
そのため、相愛教室は2/15日までお休み、マクリン教室は2/24日までお休みさせて頂きます。
今は皆さん我慢の時です。再開を楽しみに造形教室は次に備えます。
幼児さんは食品トレーなどの素材であるスチレンボードを引っ掻いたり傷をつけて版にしてから版画インクで摺るスチレン版画を、小学1年生は特殊加工が施された石膏板を彫刻刀で彫って版にして同様に摺る石膏版画を、小学2年生以上は木の板を彫刻刀で彫って版にして同様に摺る木版画を制作しています。2022年のカレンダーに仕立てます。
トラの縞模様を活かすのに、木版は適した素材ですが、縞を残して周りを彫り進めるため、慎重に また時間もかかりそうです。
完成がとても楽しみ!
食べる前のマカロニがリースに変身します!スパゲッティもポキポキ折って飾ります。
スプレーで銀色に染めたら、乾く間にジュースで乾杯!乾いたら苦労して結んだリボンを飾ってクリスマスリースの完成!
紅葉の美しい季節でしたので、落ち葉やどんぐりを拾ってきたり、他にも資料として、秋の色付いた葉や実やきのこの写真やイラストを見て デザインを考えました。それに沿ってボンドで描き、塩をまぶして乾かします。それにいつもの絵具で色付けして、ヘアスプレーを定着剤がわりに振りかけて完成!
教室によっては皆既月食の日にあたり、皆で観察に出かけたので、それを作品にしたりもしました。
今年の油絵は楽器たちです。アコーディオンを見たことがない子もいます。スタッフだって上手くは弾けないので、弾いている動画を見せました。吹奏楽部経験者のモパ先生に管楽器の指導を受けたり、ギターの得意なもろみん先生にマンドリンを弾いてもらったり(沖縄出身のためか、三線にも通じると感じられました)、子ども達にも壊れそうなボロボロ楽器ですが、毎回できるだけ触れて感じてもらってから 描きました。
ぺットボトルと紙でこんなに楽しく遊べるとは、思いませんでした。遊びに夢中で、写真が撮れない状況でした。
発明協会からコンクール出品依頼が舞い込んだので、取り組んでみました。でも出品したら返却されないため、多くの子が出品を諦めました。それでも30名近く出品しました。年明けには結果が出るかなぁ?!
幼児さんは初めてのノコギリに紙やすり、カナヅチと釘、木工のはじめてをいっぱい経験しました。
小学生は、割り箸でレールを作るところからコツコツ始めて、ピタゴラスイッチのような楽しい仕掛けやよく転がる方法を、考え編み出し失敗しながら完成させました。
ひとりひとりが自分から動いて制作できるように、スタッフは見守ることに重点を置いています。
楽しく制作して乾いた美しい紙は、切り抜いて窓を作ってみたり、大事に持ち帰る子もいました。
とっておいて、のちにソルトペイントの台紙に変身させた子もいます。
デザインを考えて板に描き、ボンドで描いた線に沿ってヒモを貼り付けます。太い凧糸や麻紐や輪ゴムなどを使いました。中高生になるとヒモの貼り付け方やストローなど異素材の挑戦もあり、大人でも内容を深めて楽しめる課題だと感じます。厚めのアルミホイルを貼り付けて絵具で着色して磨く課程でも、様々にやり方を変えて世界を広げることができます。
6月課題に、教室でも初挑戦で、やきもの作りに取り組みました。
粘土を使っての作品は、これまでたくさん作ってきましたが、粘土を窯で焼くためには、今までとは違う専門的なアドバイスが必要となります。
そこで、陶芸家 安徳窯 前田保則(まえだやすのり)氏
にお願いして、私共が 陶芸ならではの作品制作における注意点 などのご指導を賜り、材料も調達して頂くことになりました。前田先生は、以前造形教室の課題で「お茶道具を描く」で登場した黒と茶の抹茶茶碗の作者でもあります。
前田先生には、 陶芸用粘土準備や、道具をお借りします。いつも通り造形教室で楽しく制作し、その作品を先生に預けます。そして先生の工房で、乾燥、素焼き、釉がけ(釉薬等はアドバイス受けてお任せします)、本焼き完成となるまで様々お世話になります。
皆さんのお手元に戻ってくるのは、1ヶ月ほどかかります。楽しみに待ちましょう。
「世界子ども絵画コンテスト」の京都市代表作品に藪下造形教室から2名選ばれて今日からWeb掲載が始まりました。
皆さんご覧ください。お茶道具の作品です。
http://lhc2021.kzn.ru/gallery/risunki-konkursa-detskogo-tvorchestva/
まずは、墨ってなあに?というお話から入って、墨をすってみます。次にさまざまな筆や割り箸や歯ブラシを用いて、墨で描いてみます。墨はホタテの貝殻に入れています。貝殻は白くて墨の色が綺麗に見えるだけでなく、不安定なので、かえってみんなが墨を丁寧に扱うきっかけになります。なんと言っても貝のお皿なんて面白いでしょ?
朱墨や日本画の絵の具も試してみました。彩色する時には、自作の緑色を調合します。ひとりひとりみんな違う素敵な緑色ができました。
パタパタと翼がはばたく工作です。鳥だけではなく、翼のある物をいっぱいみつけて、その中から好きなもの、作りたいものを考えて決めました。色画用紙と竹ひごで基本の仕組みは作れますが、さらに個性あふれる飾り付けには、色和紙や金銀紙やおはながみなどの紙類やモールやわたや孔雀の羽(本物)などを使っています。出来上がってパタパタさせながら、お部屋の中を行進しました。一緒に飛んでいるようでとても愉快な気持ちになります。