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野外活動2回目です。梅雨は明ける気配もなく、天候が心配でしたが、当日心地よい風が吹き、暑くもなく、絶好の写生日和となりました。とても気持ちの良い午後でした。
園の要請で休講が続いているマクリン教室ですが、野外活動ならできるかと思い、企画しました。2時間の間でしたが、久しぶりに皆に会えて、あっという間でとても楽しかったです。7/30からの再開まで、また集まれるといいな。
4月4日現在、京都市内でもますます感染が拡がり、不安な日々を過ごしておられる事と思います。
外出の自粛要請が出ている今、安全に子ども達をお預かりできるか、確信が持てない状況です。
また、教室をお借りしている園に私達自身が知らぬ間にウィルスを持ち込まないか?等心配の種は尽きません。苦渋の選択とはなりますが、しばらくの休講を決定いたしました。ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
現在オンライン上での造形教室を模索、試行錯誤中です。正式に開講できる準備が整いましたら、お知らせしますので、こちらの方もよろしくお願いします。
京都の嵯峨野に嵯峨面と言うお面を復刻されて制作されておられる方があり、地元の小学校でも嵯峨面制作に取り組んでおられました。その小学校の取り組みにアイデアを頂き、発展させて造形教室で制作しています。
幼児さんは粘土で型を作り、その上に和紙をはり重ねる昔ながらのはりこの技法でお面を作り、お面の裏には補強も兼ねて骨董品の大福帳からとった文字の書かれた古和紙を貼っています。お面の表に胡粉で下地を塗ってからいつものえのぐで着色しています。
小学生は厚紙を帯状に切るところから始まり、それでお面の芯になる形を作って、上から和紙をはり重ね幼児と同じくはりこの技法で形を仕上げました。裏に貼る古い和紙についても、昔の人は紙を大切にした事や大福帳の意味や、江戸や明治の生活を想像してみたりしました。和紙に書かれている続き文字が100年前だと既に私でも何て書いてあるか分からず、時の流れを感じました。
表に塗る胡粉と膠についてもいろいろ学んでから、自分達で胡粉を乳鉢で擦り、膠を湯煎で溶かし、擦った胡粉に投入して自作の白いえのぐを作りました。その白いえのぐを下地としてお面に塗り、乾いてからえのぐで着色しています。幼児さんも簡単にこの過程は踏まえて制作しています。皆、大昔の大福帳を破りとるのに緊張していました。
着色の前にハンダゴテで焼いて目と耳の穴を開けました。できるだけ制作過程も昔の作り方に近づけています。
着色が終わったら、色紙などで飾り付け、次はこよりの制作です。今は目にすることのないこよりの説明から始まり、ティッシュペーパーを細くさいて練習してから和紙で作りました。こより作りにハマった子もたくさんいました。
最後に願い事を赤い和紙に書いて完成したお面に貼りました。